2022年10月18日火曜日

大根の葉がボロボロに

                      
 夏井川渓谷の隠居の庭は、前は畑だった。故義父が業者に頼んで土盛りをし、石垣を築いて上下二段の庭にした。その後、街にあった家を譲り受け、解体・移転して風呂場を増設した。

 私が週末、隠居を利用するようになってから、上の庭の一角を菜園にした。少量多品種を念頭に、いろんな野菜をつくった。

今は昔野菜の「三春ネギ」だけを栽培している。キュウリと唐辛子も、ポット苗を買ってつくっているが、今年(2022年)は休んだ。

雨が多い年は、ネギの生育が芳しくない。根腐れをおこすものもある。それで、以前は月遅れ盆のころ、掘り起こして溝を斜めに切って植え直す「やとい」(伏せ込み)という作業をした。

曲がりネギにする。理由は二つ。一つは地中の湿気の影響を少なくするため。もう一つはネギにストレスを与えて甘みを増すため。

田村郡小野町や三春町、田村市では、長ネギのほかに曲がりネギをつくる。が、渓谷の小集落では、三春ネギでも普通の長ネギとして栽培している。

日曜日(10月16日)は、朝は曇りだったが、次第に青空が広がった。ネギに追肥をして土を寄せ、フィールドカートに座って根元をととのえると、あのキノコの卵はどうしたろう――そんなことが頭に浮かんだ。

1週間前の日曜日、後輩が庭の草を刈ってくれた。そのとき、下の庭に野球ボール大の白い球状の幼菌が2個あった。

1個は白い外皮がむけて半透明ゼリー状の中身が露出していた。それを二つに割ると、暗緑色に包まれた白い柱のようなものが中に収まっている。スッポンタケらしい。暗緑色は傘になり、白い柱は柄になるのだろう。

このときは断面の写真を撮るのを忘れた。で、今度はカメラを首にかけ、ネギうねからねじり鎌を持ったまま移動し、外皮をかぶった幼菌を割ってみた。

すると、前の幼菌よりは内部の白い柱がずんぐりしている=写真上1。スッポンタケの仲間にはちがいないが、キヌガサタケであってもおかしくない。1週間前よりさらに不思議な感覚が強まった。

上の庭に戻って、辛み大根を見ると、葉がボロボロになっている。アオムシ(モンシロチョウ)=写真上2=が至る所にいた。葉裏には別の幼虫、ハスモンヨトウらしいものがとりついている。

放置すれば、葉がなくなってしまう。ここはフィールドカートに座ってじっくり虫退治をしないといけない。結果的にアオムシを30匹ほど、ハスモンヨトウを7匹ほどブチッとやった。

土いじりは際限がない。ネギの追肥と土寄せをしているうちに、スッポンタケのことが思い浮かび、さらに辛み大根を見ると葉がボロボロになっている。その場、その場で「仕事」が見つかる。それをしないと手遅れになるものがある。

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