まだ5月だというのに、梅雨のような日が続いたかと思うと、いきなり真夏日になる。そのあとまた梅雨のような日に戻る……。
いわき市の内陸部にある山田では5月18日、最高気温が32.5度と真夏日を記録した。前日も29.6度と、真夏日に近かった。
わが家の茶の間にあるデジタル時計も気温の表示が30度を超えた。そうなると頭がボーッとして、「在宅ワーク」を続けるどころではない。暑さをしのぐためにあれこれ手を打つ。
真冬や真夏ならそれなりの服装で対応できる。怖いのは季節外れの寒暖の差だ。半そで・夏ズボンに切り替えたら、急に寒くなって風邪を引いた、なんてことになりかねない。年寄りは特に体調管理が難しい。
5月16日までは暖かい日があっても長そで・冬ズボンで通した。ところが、室温が真夏日とほぼ変わらない17日は、長そでシャツを脱いでTシャツ1枚になった。汗を逃がすにはそうするしかない。
18日はさらに暑さが増した。午後遅く街で会議があった。会場はエアコンが効いているはず。あれこれ考えて、上はTシャツと半そでシャツ、夏用の背広、下は夏ズボンに切り替えた。
翌19日は一転して気温が低めに推移した。上は長そで、下は冬ズボンと、以前の服装に戻った。
服装だけで対処できるなら簡単だ。冬場は電気マットを敷き、壊れたこたつを座卓代わりにしている。5月も後半に入ると、こたつのカバーが熱をためて足が蒸れるようになる。
そんなときには、反対側のカバーをめくって通気をよくする。18日に今年(2023年)初めてそれをやった。
春から初夏へ、梅雨から盛夏へ――。エアコンのないわが家では、少しずつ窓や戸を開け放つ。17、18日は一気に全開した。
明け放たれた茶の間はそのまま庭の延長になる。北側の店と南側の自宅玄関の間にも風の通路ができる。
まずは、蚊とハエが現れる。19日は開け放った玄関付近でスズメバチが飛びまわっていた。さすがにこれには緊張した。
台所と茶の間がある1階部分の三角屋根直下に、空気抜きの塩ビ管が2つ突き出ている。玄関の真上、約4メートルの高さで、その東側の管をスズメバチが忙しそうに出入りしていたことがある。
何年か前はそこに巣があったが、今はどこかに移ったらしい。とはいえ、早くも庭に現れたとなると、動きを注視しないといけない。
カミサンが2階から扇風機を引っ張り出してきた=写真。スイッチを入れると、今まで聞いたことのないような音がする。左右に動きながら、かすかに振動する。
いったんカバーと羽根を外し、取り付け直したが、音と震動は収まらない。「寿命かな」。扇風機が使えない分、暑さが倍加した。これもまた、エアコンのない昭和の家の現実。買い替えの必要な道具が一つ増えた。
0 件のコメント:
コメントを投稿