2023年6月20日火曜日

ネギ坊主を回収

        
 暑すぎるのも困ったものだ。土いじりがはかどらない。ちょっとスコップを持ったり、草をむしったりしただけで汗がにじむ。

 日曜日(6月18日)は前日に引き続き、朝から快晴だった。前の週の日曜日は、夏井川渓谷の隠居へ行ったものの、雨でやることがない。小袋に入れた生ごみを、さらにごみ袋に詰めて物置に置いただけで帰宅した。

 いつまでも生ごみを「保管」しておくわけにはいかない。隠居へ着くとすぐ、木陰を選んで穴を掘り、新しい生ごみと一緒に埋めた。

すでに空気は熱を帯びている。木陰でも、体を動かせばシャツが濡れる。脱水症状の怖さが頭をよぎる。

 風呂場と居間の間に坪庭がある。少し欠けた大皿を置いて洗い場にしている。風呂場からホースを伸ばして水を出す。庭に小流れができる。そのホースからほとばしる水をたびたび飲んだ。のどがかわかなくとも意識して飲んだ。

 週末、一泊二日で隠居へ通い始めたころは40代後半だった。まだ体力には自信があった。やはり日曜日、暑い日に土いじりをしていたら、少し気分が悪くなった。家の中に入って休んでも、気持ち悪さは治まらない。翌日まで症状が尾を引いた。軽い熱中症だったのだろう。

 以来、土いじりは無理をしない、熱中症にならないために熱中しない――そう自分に言い聞かせている。

 70代の真ん中になりつつある今は、「年寄り半日仕事」と言い聞かせて、1日2~3時間を限度に土いじりを切り上げる。

 それでも、人間の都合で先延ばしにできないものがある。「ネギ仕事」に絞っていえば、種の収穫だ。

ネギの採種は、ネギ坊主の様子を見て決める。殻が割れて黒い種がのぞき始めたら、採りごろだ。前週の日曜日は雨だったが、ネギ坊主はまだ殻が割れてはいなかった。

ところが、1週間たってみると一斉に殻が開き、黒い種がのぞいていた。すでに首を垂れ、種がこぼれ落ちたネギ坊主もあった。急いでネギ坊主を摘んだ=写真。

ネギ苗もあらかた倒伏していた。苗床のネギは根が浅い。葉はどんどん伸びる。しかも、軟らかい。雨と風が続いて倒れたのだろう。

そのままにしておくと、葉がとろけかねない。とっくに定植してもいい大きさになっている。とりあえず太い苗をまとめて仮植えしておけば、曇りの日にでも隠居へ行って定植できる。そう判断して苗を掘り起こし、シダレザクラの樹下に移動して、ネギ苗の選別をした。

いずれにしても、この年齢になると無理はできない。この日の作業は仮植えにとどめ、未熟なネギ苗も、土に返すのと持ち帰って「小ネギ」として利用するのとに分けた。

小ネギはしばらく、味噌汁や冷ややっこ、卵焼きなどに利用する。味は薄いが、香りは強い。この香りを楽しむ。

0 件のコメント: