6月4日の日曜日が、年度末から年度初めの3カ月をしめくくる日になった。二つの行事が無事終わり、ようやく区内会の仕事もふだんの流れに戻った。
長い下準備と打ち合わせ。時間そのものは短くても、細かな積み重ねや調整が次々に押し寄せる。さらには区費その他、年度初めのための集金が相次ぐ。
そうしたなかで、この日、春のいわきのまちをきれいにする市民総ぐるみ運動(一斉清掃)と、地区の球技大会=写真=が開かれた。雨が降れば、どちらも1週間延期される。とにかく晴れてよかった。
最近は週末に天気が崩れるパターンが“定着”した。まさか降らないだろうな――。このところ毎日、ネットで「1週間天気」をチェックし続けた。
雲と雨のマークが、やがて晴れのマークに変わる。台湾方面へ向かっていた台風2号が北東に転じて沖縄から本州の南岸沖を通過した。梅雨前線が刺激されて、いわき地方も6月2~3日は雨になったが、かえってこれが日曜日の好天につながったのかもしれない。
すでに東海地方まで梅雨に入った。5月はカラッと晴れていい天気が続く――という記憶は、もう過去のものなのだろうか。
一方で、この3年間は新型コロナウイルス感染症がまん延し、球技大会や市民総ぐるみ運動のような、人の集まる行事が相次いで中止された。
ワクチン開発と接種が進んで、ようやく「ウィズコロナ」が見えてきた。新年度からは4年ぶりの行事復活が続いている。
前にもちょっと書いたが、この3年で地域の「風景」が変わってしまったように感じられる。少子・高齢化がいちだんと進んだ、という印象が強い。
球技大会は行政区対抗戦で、ソフトボール(男性)とバレーボール(女性)で地区の優勝を目指す。
しかし、子どもが少ないから試合に参加できる親も少ない。結局、わが行政区では、人が集まらずにソフトボールは棄権し、バレーボールはぎりぎりのメンバーでやっと参加にこぎつけた。ほかの行政区でも棄権を余儀なくされたところがある。
すでに球技大会や体育祭をやめた地区の人々は、一様に「まだやっているんだ」と驚きの声をあげる。
その点では、これまでよく開催してきたものだという思いが強い。しかし、コロナ禍で中断したこの3年を機に、行政区内での人集めは限界にきたことがはっきりした。
私を含めて、かつて球技大会に参加した人たちはあらかた古希を過ぎた。それに代わる若い世代が地域には少ない。
たぶん状況は年々厳しくなる一方だ。一気に行事の中止といく前に、近隣区で合同チームをつくって参加する、といったことも考えないといけない。
体育祭も、行政区対抗のリレーなどはメンバー構成が難しいから、種目からはずすなどの工夫が必要ではないか――。そんなことを議論する段階に入ったようだ。
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