もう先延ばしはできない。日曜日(6月25日)はカンカン照りになっても、ネギ苗を植える――そう決めて、夏井川渓谷の隠居へ出かけた。午前中はうまい具合に雲が多かった。
例年、溝を切って300本ほどを植える。4年前の定植作業は4月下旬に行われた。時期的には最速だったろう。そのときのブログ。
――定植は5月最初の日曜日(5月5日)と決めた。この1週間は寒暖が極端だった。歩けば汗ばむ日が続いたかと思うと、冷たい東風と雨が降って冬に逆戻りしたような日が続いた。
4月28日の日曜日は、朝から青空が広がった。朝食は隠居で,とカミサンがいう。弁当を用意して、早朝7時半に出かけた。
隠居に着くとすぐ土いじりを始めた。ネギを定植するために溝を切り、余った土をスコップでかき出しているうちに、次の日曜日、天気はどうなるかわからない、きょう植えてしまおう。エンジンがかかった。
溝を切る。ネギの苗床をほぐし、太い苗と細い苗を選り分ける。こうなったら何時間かかっても定植を終えるしかない。途中、遅い朝食をとっただけで、ほぼ5時間がかりでネギ苗を定植した。
夫婦2人だけの自家消費用だから、そんなに必要はない。ざっと数えたら300本はあった。ほかに、ばらすのが面倒になって残した苗床の一列と、わが家の軒下で育てた苗も含めると、一日1本で1年分は確保した――。
今年(2023年)の苗の育ちはいつもと変わらなかった。ところが、日曜日に行事があったり、雨が降ったり、カンカン照りになったりして、なかなか作業に取り掛かれなかった。半分は自分以外の理由、半分は自分の加齢による体力低下だ。
ネギの定植は、苗の選別と溝切りを一気にやるとすれば、ほぼ一日がかりだ。それをカンカン照りの下では、なかなかやれない。つまりは「老衰」。
40代で週末菜園を始めたとき、観念的に「畑じまい」をイメージしたことがある。年をとって隠居へ通えなくなる。すると、庭を“開墾”して広げた菜園も、元に戻る。
その象徴がササだ。ササを刈り取り、地下茎を引っこ抜くところから、畑づくりが始まった。「畑はじめ」がそれだから、「畑じまい」のあとはササの復活ということになるのだろう。
それはともかくとして――。定植用のネギ苗は1週間前、シダレザクラの樹下で選別し、まとめて仮植えしておいた。
定植といっても、5センチ間隔で1本ずつ手植えをする。それは変わらない。今年は段ボールを尻に敷いてうねに座り、溝に苗を並べた。苗がある限りやると1時間半、数は150本だった=写真。4年前の半分、作業時間も半分で済んだ。
今年のネギ仕事は、まだ種選りが残っている。ネギ坊主は刈り取り、わが家の縁側で乾燥させている。ここから殻と砂やごみを取り除けばいい。とにかく6月中に種を確保して冷蔵庫にしまう。7月に持ち越さないことだ。
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