いわき駅前のラトブへ行くのに、旧イトーヨーカドー平店前の道路を利用する、といいたいところだが、今は工事のために通行止めになっている。
同店跡地西側角は、そばの常磐線をくぐってくる細道(一方通行)を加えた変則十字路だ。もちろん、信号機があった。
ヨーカドー跡地には来年(2024年)、複合商業施設が開業する。変則十字路はそれに先立ち、ラウンドアバウト(環状交差点)に替わる。かつてヨーカドー北側にあった道路が線路側に移って新しい商業施設を周回するようになる。
ラウンドアバウトは6月17日に全面開通する。1日から一部、暫定的に利用ができるようになったとかで、SNSにコメントが載っていた。
常磐線のガード下からやって来た車がラウンドアバウトのルールに不慣れのため、すぐ右折した、というものだった。これだと出合い頭に衝突する危険がある。
信号機があったときは、それでよかった。しかし、信号機のないラウンドアバウトでは交差点の中央に円形の「島」ができて、車はその島を時計回りに進まないといけない。
つまり、常磐線をくぐってきた車は、いわき駅方面へ向かうのに、いったん島を左から回って駅方面へ向かうことになる。
駅方面からは、やはり島を回るように常磐線側の道路と接続するから、線路をくぐって現れた車が右折したら、たちまち衝突する事態になる。
月曜日(6月5日)、駅前の総合図書館へ行くのに、このラウンドアバウトを利用した。駅前に通じる道路を左折するとき、常磐線をくぐってきた車が禁止されている方向へ、つまり右折のサインを出しながら現れた。やはり、以前の感覚のままなのだろう。誘導員がそれを止めて「時計回り」の説明をしていたようだ。
帰りにまたこの交差点を利用した=写真。路面には大きく「ゆずれ」とあった。そのときはさいわい、常磐線側から交差点に入ってくる車はなかった。
「ゆずれ」はラウンドアバウト内に進入する際、すでにそちらを走っている車が優先ですよ、というサインだろう。
そういえば、と幼いときの記憶がよみがえる。平駅(現・いわき駅)前の大通りを南進すると、現在の国道399号(旧国道6号)と交差するところに「ロータリー交差点」があった。
祖母に連れられて、阿武隈の山里から磐越東線を利用して平駅に着いたあと、小名浜の叔父宅へ行くのに駅前からバスを利用した。
ロータリー交差点ではやはり時計回りに「島」を回って、内郷方面へと向かった。島にはキューピットの噴水があった。
ロータリー交差点とラウンドアバウトの違いを、いわき市のフェイスブック「いわきの『今むがし』」が解説している。
それによると、ロータリー交差点では島を回っていても、前方左から進入する車があれば一時停止をしてそちらを優先させないといけない。ラウンドアバウトは島を回る車が優先される。
街へ来るときはともかく、帰りはラウンドアバウトを避ける。時計回りのルールが浸透するまでは、それが一番の自衛策のようだ。
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