未明の2~3時台にいったん起きてブログをアップしたあと、また眠る。5時過ぎには再び起きてすぐに糠床をかき混ぜる。
それが終わって玄関のカギを開け、届いた新聞を手に、台所の軒下に巣をかけたコガネグモをチェックする。
このごろはしかし、チェックというよりはあいさつに近い。「おはよう」。そんな感覚でコガネグモの様子を確かめる。
ところが、日曜日(6月25日)朝に見ると、クモの姿がない。円網も消えている。天敵にやられたか?
最初、コガネグモの子がいるのに気づいたときにこんなことを書いた(5月4日付)。――クモの子は花の近く、鉢物の支柱を利用して地上70センチほどのところに網を張った。
生まれたときからそこにいたわけではない。晩秋、どこか遠いところから空を旅してやって来たのだ。
秋に孵化した子グモたちは集団で過ごしたあと、尻から糸を流し、それが風に乗ると空に舞い上がる。これを「バル―ニング」というそうだ。たまたま西風に乗ってわが家の庭に着地し、越冬した。
コガネグモは円網の真ん中で、体を下向きにして、じっと獲物の昆虫がやって来るのを待つ。獲物がかかるとすぐ走りより、かみつき、糸でぐるぐる巻きにして動けなくする。それを網の真ん中まで運んでから食べる――。
それから1カ月ほどたったある日の夕方(6月1日付)。――息抜きに庭へ出てクモの子を見ると、空中にぶらさがって、足をダラッと投げ出していた。
クモの子は、クモの巣とは尻から出した糸一本でつながっている。風が吹いているわけではないが、クルクル回ったかと思うと、また元に戻る。そのうち、足を折りたたんで動かなくなった。
翌朝、新聞を取り込むついでにクモの子を見ると、なんといつものように足をX字に広げて逆さになっているではないか。脱皮だったのか――。
それからさらに1週間後(ブログとしては6月17日付)。――クモは急に大きくなった印象を受けた。それだけではない。今までと違うことが二つあった。
一つは、クモの巣の中央にある「X」の隠れ帯。1カ所が消えていたり、小さかったりしていたのが、大きくはっきりした。
もう一つは、今まで背中を見せていたのが、腹を見せるようになったことだ。つまり、クモの巣の向こう側に移ったのだ――。
と、こういう経過をたどって、今度は姿を消した。カミサンさんもすぐチェックした。すると、「いたよ、上の方に」。「ええっ!」
今までの経験からいうと、地上70センチあたりではなく、人間の顔から上あたりにクモがいたように記憶する――6月17日の「コガネクモ観察日記」ではそんなことも書いた。そのとおりになったのだ。
やや大きい獲物をグルグル巻きにして食べた=写真=翌朝の異変だった。新しい巣は同じ台所の軒下でも、私の目よりやや高いところにあった。ここを定位置と定めたのだろう。というわけで、きょう(6月28日)は「コガネグモ観察日記④」でした。
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