2020年5月14日木曜日

飛んでるチョウを撮った

 デジタルカメラでコケの花(胞子嚢)を接写した話を、きのう(5月13日)書いた。きょうはスポーツモードで飛んでいるチョウを連写したら、初めてピントが合った、という話を――。
 ベニシジミがハルジオンの花に止まって吸蜜(きゅうみつ)したり、ヨモギの葉の上で休んだりしている。それに焦点を合わせ、飛び立つ瞬間を待った。

翅(はね)を休めているチョウはたびたび撮っている。ホバリングしながら吸蜜しているアオスジアゲハの写真もある。飛んでいるチョウの写真はまだない。ベニシジミが飛びたつ瞬間を撮るにはいいチャンスだ。じっと待つ。待ちきれないと思いながらも、さらに待つ。

と、そこへ別のシジミチョウが現れた。ベニシジミの近くをヒラヒラ飛び回っている。それを連写したら、2匹が写っていた=写真。

チョウは翅の表と裏では色・模様が異なり、雄と雌、季節によっても違いがある。種の同定が難しい。今度も1匹がわからない。自分で撮った写真をスケッチし、翅の色や裏翅の斑点の位置・数などを描いて、ネットにアップされている画像と照合した。

似ているチョウにルリシジミとヤマトシジミがいる。ルリの表翅は「全面水色」、ヤマトは「薄い水色」だという。たまたま表翅がはっきりしているとはいえ、光の加減で「全面水色」なのか「薄い水色」なのかが判然としない。翅のへりの黒っぽい模様も含めて、ほかのネット写真を眺めて推定ヤマトシジミ、ということにした。が、4割はルリシジミの気分でいる。あるいは、ルリでもヤマトでもないかもしれない。そんな疑問が脳内を漂っている。

野鳥や昆虫の写真を撮るには、なによりも「待つ」という耐久力が要る。それができない。いつも行きあたりばったりの撮影になる。「行きあたりばったり」もほんとうは大切なのだが、ひとり車を運転しているときには、つい「あとで」となる。

鳥は、あとにはいない。雲は、あとには変化している。助手席にカミサン、あるいは孫がいたら、カメラを持たせて「あれ」「これ」とやる。二度と出合えないからこそ「一期一会」なのだと自分に言い聞かせて――。

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