2020年5月28日木曜日

フランスギクが繁殖

 種をまいたわけでも、苗を植えたわけでもない。なのに、庭の生け垣のへりに、真ん中が黄色くて周りが白い花がびっしり咲いている=写真。最初、マーガレットかと思ったが、そうではない。花がよく似ているフランスギクだった。ネットの花図鑑によると、マーガレットは葉が羽状で切れ込む。これに対して、フランスギクは茎につく葉がヘラ形で互生している。それでわかった。
 自分の2年前のブログにフランスギクの記述がある。そのころすでにわが家の生け垣と庭でも、勝手に生えて花を咲かせていたことになる。実際にはそれより前から生えていたのだろう。

種と地下茎で増えるそうだ。庭に生えている株を掘り起こしたら、地下茎はなかった。去年(2019年)、どこからか飛んできた種が活着したらしい。

 名前の通り、原産地はヨーロッパ。日本の侵略的外来種ワースト100の中に入っている。寒冷地生まれの植物なので、亜高山や北海道では厄介者扱いをされているようだ。

「あー、きれい」。由来を知らない分にはそう思う。しかし、なんという名前なのか、なぜそこに生えているのか――といったことがわかると、見方が変わる。喜んでばかりはいられない。

 4月のナガミ(ノ)ヒナゲシ(オレンジ色)、5月のフランスギク、6月のオオキンケイギク(黄色)――。いわきでも、市街地の生活道路や国・県道沿いに群生していてよく目立つ。オオキンケイギクは2006年、特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止された。

同じ特定外来生物にアレチウリがある。秋口になると花を咲かせ、部分的に夏井川の堤防を覆い尽くす。在来のクズを覆い、河川敷の樹木をすっぽり覆う。樹木は光を遮られて衰弱する。

道路ののり面、河川敷にはイタチハギ、ニセアカシア、休耕田にはセイタカアワダチソウ。わが生活圏だけでも外来種は数多い。イタチハギは、上流の夏井川渓谷でのり面緑化に利用されたことから、その存在を知った。下流の河川敷にも生えている。ということは、上流から種が流れてきたか。

去年10月12日、台風19号が襲来した。夏井川水系で甚大な被害が出た。いわき市北部浄化センター近く、同川河川敷のサイクリングロードが流木その他のごみで50メートル近くふさがった。半年たった今は、その「災害ごみ」の山から草が生え出ている。なかに外来種が根づいているかもしれない。

外来種は在来種を駆逐し、生態系をかく乱する。家の周りだけでもその根を絶たないと――。

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