とにかく暑い。朝から暑い。年金生活者なので、定時に職場へ行って仕事をする――ということはない。が、家業(米屋)・家事手伝いのほか、月に3回の回覧資料配布をはじめとする行政区の仕事がある。米配達はともかく、電話番や糠床の管理は家の中の仕事だから、直射日光にさらされることはない。
きのう(8月28日)は、朝、行政区に入金のあった古紙回収売却金・市民交通災害共済組合団体取り扱い手数料をいわき信用組合へ行って下ろした。このカネは、回覧資料配布に合わせて区の会計さんに渡す。「ついでにカネを下ろしてきて」というので、銀行へも行った。
帰りは夏井川の堤防に出て、南から北へ流れて行く綿雲を撮った=写真上。街なかを走っているときには、「青空に浮かんだ白い金魚たち」だった。絵になる――そう思ったが、雲はいつもそのままではいない。堤防から眺めたときには「白い金魚」が何匹も蒸発していた。
服装は、いつもはTシャツに半ズボン、履物はサンダル。この日は少しすまして半そでシャツにした。東に向かって車を運転していると、日光が右の腕と太ももを直射する=写真下。これが、焼けるように熱い。
2010年9月に初めて台湾を旅行し、マイクロバスで台北の下町を通ったときの光景が思い浮かんだ。家の庇(ひさし)が歩道まで伸びている。戸を全開した家の入り口で、じいさんがランニングシャツに半ズボン、サンダル履きの姿でイスに座っていた。(庇が連続して、通りは「アーケード街」のようになっている。日差しと降雨を避けるための台湾人の知恵だ)
私が小学生のころ、阿武隈の山里では夏、子どもだけでなく大人もランニングシャツだった。日本の夏は熱帯並みに暑い。台湾のじいさんを見ながら、阿武隈の山里の、昔の大人を思い出していた。今は、半ズボンはともかく、ランニングシャツで外出するのははばかられる。で、ずっとTシャツ、時に半そでシャツにしている。
それでも今年の暑さは尋常ではない。立秋をとっくに過ぎたというのに、真夏日が続いている。サンダルは前日に買ったばかりの新品だ。
何年も履いていたサンダルがおかしくなった。いわき駅前の総合図書館へ入ったとたん、右足裏がねばねばし始めた。どこかでチューインガムを踏んづけたか。見たら、何もない。足の甲を固定するサンダルのアッパーが、中敷きと底の間からはがれ始めていた。アッパーを接着していた“ノリ”が溶けて足裏に触れ、ねばねばした感じが伝わってきたのだった。
図書館で本を借りたあと、ラトブ1階外側の靴屋でサンダルを買った。古いサンダルは持ち帰った。もしかして、これも酷暑のせい? 茶の間の庇にできたアシナガバチの巣が酷暑で根元のノリが溶けだし、巣全体がそっくり落下したように、サンダルも玄関で直射日光にさらされ続けたために、やはり接着剤が溶けだして、アッパーがはずれたか。
家に持ち帰ったあと、中敷きとサンダル底の間にアッパーの接着部分を差し込んだ。涼しくなったらまた接着効果が“復活”するかもしれない。そのときには酷暑が原因だとわかる。庭だけならまだ突っかけとして利用できる。
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