2020年8月20日木曜日

どくだみ茶

           

 このところ毎日、水だけでなく「どくだみ茶」=写真上1=を飲んでいる。色は麦茶と同じだが、後味が少しきつい。クセがなければいいのにと、飲むたびに思う。

 家の庭にドクダミが生えている。最初からあったはずはないから、20~30代に里山歩きをしていたころ、茎ごと摘んで来たときに根が残っていて、移植したら根づいたのだろう。年々、地下茎で数を増やし、今では庭の一角を占領するまでになった。

 若いころ、ドクダミを刈り取り、柿の若葉を摘んでは、乾燥させてお茶にした。いずれもアウトドアのまねごと程度だったが、手順は覚えている。

 阿武隈の山里で育った。ドクダミは大人に教えられた最初の薬草だった。子どもが熱を出す、いや子どもに限らない、なにか体調を崩すと乾燥したドクダミの葉と茎を煎じて飲ませろ――母親たちがそう口にし、実践していた覚えがある。

私は、たぶん飲んだことはない。飲んでいたら、あの、とがったような後味がイヤな記憶として残っているはずだから。

 ドクダミは薬草と知ったときからでも60年、自分で煎じて試し飲みをしたときからでも35年以上がたつ。今年(2020年)、突然、カミサンが庭のドクダミを刈り取り、陰干しをした。

 モノの本(いや、今は「ネット情報」というべきか)によれば、乾燥させたドクダミは、漢方の「十薬(じゅうやく)」だ。煎じて飲むと利尿作用のほかに、解熱・解毒効果(いわゆるデトックス?)があるという。

 酷暑だから始めたわけではない。6月11日の梅雨入り後、半月あたりから陰干しが始まった=写真上2。今も陰干し中のものがある。長梅雨が明けたとたん、酷暑が続いている。初めは利尿、今は解熱を期待しての「どくだみ茶」なのだろうか。煎じたあとはペットボトルに小分けして、冷蔵庫で冷やす。それを飲まされる。

 熱中症と水分補給の関係だけではない。アルコールと水分補給の問題もある。尿酸値を下げるために、今飲んでいる焼酎の量を減らすよう、ドクターからいわれた。しかし、この暑さだ。焼酎を減らすのではなく、飲む水を増やせばいいのではないか――勝手な解釈をして実行中なのだが、ドクターは許すはずもないか。

 焼酎は盃で生(き)のまま口に含む、そこへすぐ水を流し込む。口ではなくのどで水割りにする。その水の量が今は酷暑も手伝って倍になった。昼間はさらに「どくだみ茶」を飲む。尿酸も、利尿効果のなかで数値が下がっているはず。というのは、足の指あたりが前ほどにはうずかないような「感じ」なのでわかる。あしたあたり、薬をもらいに行くのだが、このことはしかし、黙っていよう。

0 件のコメント: