チョウやアシナガバチのほかに、セミもときどき茶の間に現れる。ある夜は、ミンミンゼミがやって来て、電灯のひもに止まった。指に移すと、そのまま静かにしている=写真上1。ミンミンゼミは茶の間で一夜を明かした。
このごろは、夜10時に寝て朝4時には起きる。30分ほど早まるときもある。年を取ったせいもあるが、この酷暑続きではまともに“仕事”ができるのは、早朝の3~4時間に限られる。エアコンのない家ではそうするしかない。
夏至のころは、4時に目が覚めると窓の外がうっすら明るかった。今はまだ暗い。7月から8月に暦が替わるころには、起きる前にミンミンゼミが鳴き出すこともあった。が、このごろは人間(私)の方が早起きだ。
たまたま月遅れ盆の終わりから、わが家の庭で「ミンミンミンミーン」と鳴き出す時刻をメモしてきた。それによると、8月16日・4時49分、18日・同、22日・4時45分、23日・4時44分、26日・4時53分、29日・4時44分、30日・4時54分と、5時前16~6分の間に目覚めて鳴き出している。
けさ(8月31日)はゆうべの雨の延長なのか、白みはじめた空は曇天、風もある。ミンミンゼミは5時になっても鳴かない。(追記:7時34分に鳴き出した)
8月前半はメモをしなかったので、昔の記録を参考にすると――。2018年8月初旬。未明の4時過ぎには「ミンミンミンミーン」と鳴き出すのだが、4日は寝坊したのか5時2分だった。4時20分のヒヨドリに後れを取った。2019年8月10日には早朝4時35分にミンミンゼミが鳴き出した。夕方にはアブラゼミのジリジリジリジリと二重奏になった。
ミンミンゼミが鳴き出すのは、日の出の「前」なのか、「後」なのか、それとも「同時」なのか。いわきの日の出の時刻といえば、小名浜だ。今年(2020年)の8月1日の日の出はおよそ4時42分、同30日はおよそ5時6分だ。それから推測すると、日の出の15~20分前には鳴き出す。その時間帯にはもう庭は明るくなっている。
確か、扇風機をかけ始めてすぐだったように思う。カミサンが7時になっても起きてこない。「7時だよ!」。声をかける。ピクリともしない。もう一度、「7時だよ!」と大きな声でいうと、やっと体が動いた。生きていた! 内心ホッとする。扇風機のおかげで寝不足が解消されたのだろう。
ミンミンゼミの鳴き始めた時刻をメモするように、カミサンの起きた時刻をメモすることはしない。が、朝起きたとき、呼吸しているかどうかを確かめる。そんなことはなんとなくしている。このごろはそうして一日が始まる。
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ミンミンゼミ
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