2021年3月26日金曜日

アマガエルとサンショウの木の芽

                       
 きのう(3月25日)は朝一番で米配達のアッシー君をした。戻ると、助手席から下りながら、カミサンがつぶやく。「カエルがいる」。水を張った庭の鉢にカエルが浮かんでいた=写真上。

ついでに周りを見ると、サンショウの若木が新芽を吹いていた=写真下。カエデも赤い芽を広げていた。早い!

 春の余韻に浸っているひまはない。茶の間のこたつに陣取ると、テレビをつけてJヴィレッジでの聖火リレーのグランドスタートを見ながら、年度末の事務作業を続けた。年度替わりには区内会の隣組の名簿をチェックし、人数を数えて市に提出しないといけない。単純な作業だが、これがなんとも疲れる。

合間に、息抜きを兼ねてネットでアマガエルの生態を調べたり、サンショウの木の芽の食べ方を探ったりした。過去の拙ブログも読み直した。

 カエルは、背中が迷彩模様をしている。鉢の水に合わせて、体の色も緑から灰色に変えた。手足の先端に吸盤がある。庭に“定住”しているアマガエルだ。アマガエルは樹上生活者。わが家の庭にはえさになるクモや虫が多い。それが減る冬場はどこか土のなかで眠っていたのだろう。

このところ地温が上がって草が芽生え、ヒヤシンスやスイセンの花が咲いた。ジンチョウゲの、プラムの花が咲いた。庭の彩りが増してきたのに合わせ、虫たちも飛び交うようになった。カエルも冬眠から覚めてまずは水に浸かった。人間でいうと長い旅から帰ってひとっ風呂浴びて生き返ったような風情だ。

 この春は、夏井川渓谷の隠居から毎週のようにフキノトウを摘んできた。ふきみそ、てんぷらにした。もういいかな、というくらい食べたところでサンショウの新芽が庭に出てきた。

サンショウはこの時期、新芽も若葉もいい食材になる。あえもの・吸い口・彩り、あるいはさんしょうみそにする。独特の香りがする。かむと舌が軽くしびれる。これがたまらない。まずは、さんしょうみそか。

去年(2020年)の暮れ、後輩に頼んで庭の木をバッサリ切ってもらった。アマガエルが張り付く木は減ったが、獲物になる虫たちはたぶん今年も健在だ。

 というより、今年は春の息吹が渦巻いているような感じがする。記録的な早さでソメイヨシノが開花し、シダレザクラの花が満開になった。花に群がる虫たちも目覚めが早くなったことだろう。

 人間もまた自然の移り行きに合わせて暮らしている。アマガエルが冬眠から覚めた以上は、糠床も冬の眠りから覚ましてやらなくては。普通は4月の終わりから5月の初めに糠漬けを再開するのだが、今年はいつもより1カ月早く、4月には甕(かめ)の封を解こう。

この冬は、白菜漬けがちゃんとできなかった。漬かってもすぐ産膜酵母が張った。寒気が十分ではなかった。白菜漬けの不出来と庭の草木の早い目覚めは連動していたか。

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