2021年3月16日火曜日

「朝めし前の土いじり」再開

                     
 おととい(3月14日)の日曜日は日中に予定が入って、夏井川渓谷の隠居へ行くことができなかった。

あと4日も過ぎると春分の日だ。日の出が早くなって、寒気もゆるんできた。夏場の日中、用があるときには起きぬけに隠居へ出かけて土いじりをし、朝めし前には戻って来る。それにならって翌月曜日(きのう)、「朝めし前の土いじり」を再開した。

 前週の日曜日(3月7日)、渓谷の集落で朝夕30分、作業停電になった。朝の停電のあと、冷蔵庫や水道(井戸水)に異状がないことを確かめた。夕方も異状がないのはわかっていたが、この目で確かめて安心したい。早朝、隠居へ出かけた理由のひとつがこれ。

ついでに生ごみを畑に埋める。さらにもうひとつ、「桜前線」(ソメイヨシノ)が速いスピードで東進しつつある。渓谷のアカヤシオ(イワツツジ)は平市街のソメイヨシノと同時に咲く。籠場の滝や隠居の対岸にピンク色の花があるかどうかを確かめることにした。

冷蔵庫と水道はもちろん、異状がなかった。冷凍室の天然氷(木守の滝のしぶき氷)もしっかり凍っている。庭のアセビの花=写真上1=は満開だが、対岸のアカヤシオはまだ咲く気配がない。そのあと、雨を吸った畑にスコップを入れて生ごみを埋めた。それから下の庭のフキノトウを摘み、ネギの苗床を見た。

ネギ苗は、真冬には先端が枯れていたが、もうあおあおとしている。まだ針金のように細い。が、1カ月も過ぎると鉛筆くらいの太さになる。苗が大きくなっていくのも、今の時期の楽しみのひとつではある。

この間に郡山発いわき行きの一番列車が隠居の前を通過した。時刻にして6時45分ごろだ。隠居では、通過する列車が時計の代わりになる。それを機に帰る準備をする。

行くときに中平窪(平)の田んぼ道を通った。ちょうど5羽のハクチョウが舞い降りてえさをつつき始めた。望遠レンズで撮影した。時間は6時20分過ぎだ。帰りも同じ道を通ると、およそ3倍の15羽超になっていた=写真上2。三島(小川)の夏井川では、行きも帰りも50羽ほどが休んでいた。

するとやはり、塩(平)の様子も確かめたくなる。夏井川の堤防を利用して帰宅した。塩には、ハクチョウの姿はなかった。これで3日連続ゼロだ。もっと南からの北帰行組は、仲間のいない塩にはとどまらない。平窪と三島の仲間に合流しながら北を目指す、ということになる。

わが家には午前8時前に着いた。いつもの朝食時間だ。隠居へ出かける前、家の前のごみ集積所にネットを出した。ごみ袋はひとつもなかった。帰って来ると、カラスが1羽、ネット越しに中のごみ袋をつついていた=写真上3。人間とカラスの、知恵の攻防戦に負けるわけにはいかない――あらためて闘志がわいた。

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