こんな日もあるのかと思った。インターネットがつながらない、灯油がない、食塩がない、プリンターのインクがない――。「ない・ない・ない」一日になった。
朝は4時ごろ起きて茶の間のこたつに陣取り、パソコンをネットに接続する。12月17日朝は、これができなかった。
あれこれやっても、「ワイヤレス機能が無効になっている」「ネットワークケーブルが正しく接続されていないか、破損している可能性」の表示が出るだけ。毎朝6時前にはブログを更新している。この時間のアップはあきらめた。
私は地域の新聞社で仕事をしてきた。毎日、締め切りがある。59歳で辞めると、締め切りから解放された――まずはそう感じたものだ。
が、1カ月が過ぎ、2カ月がたって、3カ月目に入ると、なんとも落ち着かなくなった。暮らしのリズムがつかめない。なにか芯になるものが欲しい。
ちょうどそのころ、若い人が「ブログ(日記形式のホームページ)をやりませんか」と言ってきた。ネットで簡単に個人が発信できるシステムに引かれた。
新聞社ではコラムを書いた。ブログは「ネットコラム」。そう思って、毎朝、ブログを更新している。一日に1回は締め切りを持つ――それで自分の中に暮らしのリズムができた。
これまでにも何回かトラブルがあった。そのつど若い人に助けてもらった。ジタバタしても始まらない。若い人が直してくれるまで別のことをした。
翌日の原稿を打ち込む。古い画像(写真)を削除する。画像がたまりすぎて残りの容量が少なくなってきたので、不要な画像は一つずつ、あるいはファイルごと削除する作業を続けている。
その前に暖房だ。前夜、灯油のポリタンクが空になった。茶の間のヒーターとストーブも、夜のうちに相次いで燃料が尽きた。
さいわい、17日朝は室温が15度。首にマフラーを巻いていれば、なんとかこたつだけでしのぐことができた。ガソリンスタンドが開店する時間を見計らって、朝めし前に灯油を買ってくる。
もうひとつ、やることがあった。2回目の白菜漬けだ。すでに白菜は八つに割って干してある=写真。唐辛子と昆布を用意し、ユズの皮をむいてみじんにする。甕を洗い、白菜に食塩を振るばかり――という段になって、食塩を探したらどこにもない。
店(米屋)にはいつも食塩が置いてある。カミサンに聞くと、「あ、売り切れちゃった。コンビニで買って来て」
このあたりで若い人間がやって来た。パソコンをあれこれやっているうちに、ネットにつながった。「古いから接触不良が原因かも」という。
すぐブログをアップしたあと、白菜に食塩を振ると、もう昼。午後はいつものように昼寝をしたあと、図書館に返す本をチェックし、必要なページをコピーした。
ところが、最初の1枚をコピーしたら、プリンターが、黒色のインクが切れたことを表示して動かない。今度はインクか! すぐ量販店へ車を走らせる。
灯油とインクは、原因がはっきりしている。早めに手当てできたのに、先送りしてきたのだ。暮らしの感度が鈍ってきたか。
1 件のコメント:
そうでしたか! なにか悪いことでもあったのかと・・・・
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