2022年6月20日月曜日

滝のようなにわか雨

 梅雨に入ったとたん、蒸しむしするような天気が続いている。青空がのぞいたと思ったら、暗雲が広がる。

 きのう(6月19日)の日曜日がそうだった。朝から太陽が顔を出した。気温も上がった。ところが、午後になると夏井川渓谷は激しいにわか雨に見舞われた。

 朝は8時半ごろ、家を出た。いわき駅前経由で小川方面へ向かうと、早くも平一小の丘の向こうに積乱雲がわいている。午後にはにわか雨がくるかも――そう予感させる雲の動きだ。

 夏井川渓谷の隠居へは9時過ぎに着いた。郡山発いわき行きの二番列車がほどなく通過した。太陽が照り付けている。風もすでに熱気を含んでいる。

 この日の土いじりは、目的が一つ。ネギ坊主を摘んだ古いネギが60本ほどある。それぞれに新しいネギが分げつ(枝分かれ)して、同じ外皮の中におさまっている。

外皮をはがして、古いネギ(ネギ坊主の花茎)を根元から折り取り、新しいネギを植え直せば、また秋から冬には食べられる。

 すでに酷暑気味だ。古いネギを掘り起こしたあとは、そばのシダレザクラの日陰に移動して、古いネギと新しいネギを選(よ)り分けた。

 何度もブログでいっていることだが、夏場を中心に、土いじりに熱中すると「熱中症」になりかねない。それを避けるために、意識して途中で休んだり、別のことをしたりする。

 水をガブガブ飲む。ついでに、菜園と反対側の駐車スペースを巡って、マメダンゴ(ツチグリ幼菌)のありかを探る。

といっても、そっと歩いて靴底に破裂音、あるいは固い感触があるかどうかを確かめるだけだ。あれば、土を少し掘ってマメダンゴの有無を確かめる。ただの小石のときもある。

ま、それはそれとして、土いじりは時間ほどで終わった。早い昼食をとり、昼寝をしたら、NHKののど自慢が終わりに近かった。空を仰ぐと、いつの間にか灰色の雲が頭上に迫っていた。

ここは早く退散するに限る。1時45分ごろ、片付けをすませ、雨戸を閉めて隠居を出ると、ポツリ、ポツリと天から下りてきた。

それからわずか数分、隣の集落に入ると雨脚が強まり=写真、さらに隣の江田地区を通過するころには土砂降り、いや滝の中を走っているような感じになった。

江田駅前の夏井川渓谷キャンプ場は車とテントでにぎわっていた。いきなりの土砂降りに、カラスたちも含めて大慌てだったのではないか。

ところが、このにわか雨は渓谷だけだったようだ。平地の片石田に出ると、道路が乾いている。平市街も、道端がまだらに湿っているようだったが、車線そのものは乾いていた。

気象台のホームページできのうの雨量を確かめたら、渓谷の上流・川前はゼロ、平は1時台に1.5ミリだった。

 同じ夏井川流域とはいえ、海・街・山(渓谷)では天気が違うことがある。同じ渓谷でも川前側は雨なし、小川側は土砂降りと分かれたのも珍しい。車で移動していたからこそわかった局所的な激しい降りだった。 

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