2022年6月5日日曜日

常備菜

        
 タマネギの甘酢漬けを毎日食べている。生のままスライスしたのを甘酢に漬けて冷蔵庫に入れておく。

一日たてば食べられる。小鉢に取って梅干しを1個加え、果肉をほぐしてタマネギにまぶす。

白いタマネギが赤紫蘇のアントシアニンに染まって淡いピンク色になる。甘酢に梅のクエン酸が加わって、口に入れたとたん、ぼんやりしていた頭がすっきりする。今や晩酌には欠かせない常備菜だ。

そのタマネギが急騰した。去年(2021年)の北海道の不作と中国・上海のロックダウンが影響しているらしい――そうブログに書いたら、フェイスブックを介していわき市内の知人から連絡が入った。あとで届ける、という。

自宅の庭に菜園がある。フェイスブックに載った彼のメモによると、今年(2022年)は5月28日にタマネギ135個を収穫し、2日間乾燥させたあと、軒下につるした。うねから掘り起こしたばかりのタマネギの写真もアップしていたが、数が数だけにけっこうな広さだ。

ほどなく知人がやって来た。タマネギ4個=写真、ほかにレタスなどをちょうだいした。タマネギの大きさに驚いた。ずいぶん出来がよかったようだ。

ネギもそうだが、タマネギも食卓の名脇役だ。加熱すると甘くなるので、カレーには欠かせない。サクラエビとタマネギのかき揚げもおいしい。ボイルされたイカとタマネギのカレー炒めも好物だ。

生をスライスしてサッと水にさらし、サラダにして食べるのもいいが、私はこのところ甘酢漬け一本できている。お福分けの新タマネギも、まずそうして食べた。みずみずしさが違っていた。

甘酢漬けにまぶす梅干しはなんでもいい、というわけにはいかない。赤紫蘇と食塩だけでつくる昔ながらの梅干しに限られる。鮮やかな天然の赤紫色なので、彩りがよくなり、味に深みが増す。

ふるさとの実家では、母親がカリカリの梅漬けをつくっていた。これは未熟果を漬ける。しかし、甘酢漬けには完熟した実を使ってふっくらと仕上げた梅干しが合う。

 スーパーなどでは、かつお節風味の「かつお梅」、はちみつ入りの「はちみつ梅」などしか売っていない。どうしても手が出ない。

 前は、地元のスーパーで宮城県角田市の梅干しを売っていた。これも、赤紫蘇と食塩以外に添加物は入っていない。

 しかし、最近、外部の資本が吸収合併をして閉店したため、ここから調達することはできなくなった(余談だが、ここは薬のほかに総菜などを売る店に変わる。土曜日=6月4日=の新聞折込に総菜部門スタッフ募集のチラシが入っていた)

 いわき市三和町や川前町、川内村産の鮮やかな梅干し、これだけを求めて直売所巡りをすることもある。タマネギの甘酢漬けだけでなく、カブのもみ漬けの彩りにもいい――などと食べ物を思い浮かべながら、あればまとめ買いをする。梅干しも食卓には欠かせない。

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