今年(2022年)は梅雨がおかしい。というより、梅雨はどこかへ行ってしまったのではないか、そんな感じがする。
東北南部は6月15日に梅雨に入った。と思ったら、いきなり暑くなり、6月20日はいわき(山田町)で今年初めて真夏日を記録した。
土曜日(6月25日)はなんと快晴だ。海風が吹いて涼しい小名浜も真夏日になった。平などの内陸部は猛暑日に近かったろう。
テレビの気象情報はいつも注意して見る。気象予報士が、この暑さに、「個人的には――」という断りを入れて、梅雨明けうんぬんの話をしていた。週間予報がおおよそ晴れのマークでは、素人も同じ感想を抱く。
気圧配置はもう夏型だ。太平洋高気圧が日本列島を覆っている。停滞前線は、と見れば、東北の北部、いや北海道・樺太(サハリン)の方に北上しているときもある。
「北海道は梅雨がない」といわれてきたが、この気圧配置を見る限り、「梅雨は北上して北海道にとどまっている」のではないか。
地球温暖化の影響で気象パターンがおかしくなっているのだろう。何十年か前、ある広報誌を読んで記憶に残った言葉がある。「西高東低」、これが「南高北低」になる――。
「西高東低」は冬に多い気圧配置だ。それに対して、夏は「南高北低」になる。梅雨が明けて太平洋高気圧が張り出すと、停滞前線は北上し、日本列島は猛暑が続く。
広報誌に載った文章の詳細は忘れたが、夏の気圧配置が夏だけではなくなることを言っていたのではなかったか。
温暖化が進むと、夏の前後、例えば梅雨、例えば秋も、南高北低になりやすい。それがさらに広がると、冬も……。そうなったら、自然の営みも、人間の暮らしも大きな影響を受ける。冬に雪が降らなくなる。夏にたびたびゲリラ豪雨が襲う。
農作物はその土地の気候に合ったものが選別・育成されてきた。梅雨には雨が降る。その雨を前提に水稲が日本の基幹作物になった。
家庭菜園も影響は大きいだろう。若いころは夏井川渓谷の隠居で、「少量・多品種」を目標に、いろんなものを栽培してきた。が、今は三春ネギのほかは、ナス、キュウリ、鷹の爪を各2株植える程度にとどめている。
キュウリは根が浅いので雨が降らないと乾きやすい。そのため、キュウリを栽培すると、週半ばにも水やりを兼ねて様子を見に行く。
今年はどうも意欲がわかない。ということで、栽培は今のところ三春ネギだけにとどめている=写真。もしかしたら、それが正解になるかもしれない?
真夏でもないのに南高北低の気圧配置が続くのはいいことではない。農作物への影響どころか、大都市圏では電力需給の「ひっ迫注意報」が出た。
わが家では、露地のアジサイがしおれかかっているので水をやった、とカミサンがいっていた。
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