2022年12月14日水曜日

カーナビゲーション

        
 新しい車(といっても走行距離約8万キロの中古車だが)にしてからちょうど半月。車の出し入れや半径20キロ(夏井川渓谷の隠居までの距離)の移動、給油を経験して、少しずつなじんできた。

 先日、初めて取扱説明書を読んだ。ハイブリッド車ということもあって、車そのもののメカニズムをまだ理解しきれないでいる。

 ハンドルにも、運転席と助手席の間にも、カーナビゲーションの下にも、ボタンがいっぱい付いている。

 カーラジオのボリュームやエアコンの調整はなんとかできるようになったが……。「CDはかけられないの?」。確かにそうだ。CDの挿入口が見当たらない。

 たまたま「車のホームドクター」でもある業者がカレンダーを持って来たので、その話をすると、すぐ教えてくれた。カーナビが持ち上がって水平になり、その奥にCDの挿入口が現れた。

 ドライブレコーダーやカーナビは、最初から付いているわけではない。前の持ち主が後から取り付けたのだろう。

 今はまだCDを聴く余裕はない。FM放送を流しっぱなしにしている。カミサンが助手席にいると、たまに「違う放送にして」となる。そんなときにはAM放送に切り替える。テレビも映る。これには驚いた。ドライバーは見ているヒマがないだろうに。

 この半月、カミサンはカーナビをしげしげと眺めている。今、どこを走っているのか、地図上に表示されるので、「ここは〇〇っていうんだ」とか、「この先に〇〇がある」とかつぶやく。

 国道399号と県道小野四倉線を利用して渓谷の隠居へ行く。途中に「前原」や「空木(くうぎ)」といったバス停がある。それでそのへんが前原、空木という地名であることはわかっている。カーナビを見るまでもない。

渓谷に入ると、しかし、私もおぼつかなくなる。「竹ノ渡戸」や「香後」という地名は頭に入っている。が、どこから竹ノ渡戸で、どこが香後なのかはあいまいだ。カーナビを見て、やっとリアルに区別がつくようになった。

どこに何があるか、知っているはずの街なかでも、めったに行かない葬祭場となると、迷うときがある。

特に、今の時期は日没が早い。先日、通夜に出かけて場所を間違えた。手前の葬祭場に入ると、「違うよ、ここじゃないよ」とカミサンが叫ぶ。確かに別の故人の名前が掲げられていた。もう一つ先にある葬祭場だった。

カーナビ=写真=で確認しながら、目的の葬祭場に着く。夕暮れの街では、こういう利用の仕方もあるのだと、妙に納得した。

そう、年寄りだからこそ、ドライブレコーダーも、カーナビも利用した方がいい。ドライブレコーダーの取扱説明書は別冊になっている。いずれこれもちゃんと読んで仕組みを理解しないと。

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