2022年12月4日日曜日

アクアが来た

                      
 「納車はいつにしますか」「いつでもいいよ、火曜日(11月29日)はどう?」「火曜日は仏滅なので、ちょっと。次の日は大安です」「じゃあ、その日。ずっと家にいるから」ということで、納車日が決まった。

 この15年、フィットに乗ってきた。走行中にエンジンが“シャックリ”を起こす、ドアミラーが動かなくなる、運転席の窓が閉まらなくなる――いろんな症状が出るようになった。

40代から車の買い替えやメンテナンスを同じ個人業者にまかせている。フィットの走行距離は14万キロに近い。車検も間もなくやってくる。その前にと、1年前から車の買い替えを相談してきた。

フィットより燃費のいい車を、というと、業者自身が乗っているハイブリッドのアクアを勧められた。それに決め、こちらの予算に合わせて該当する車を調達してもらった。

納車日まで間もない日曜日、夏井川渓谷の隠居で土いじりをした。フィットでの最後の渓谷行だ。思い立って、庭で洗車をした=写真上1。

 帰宅すると、車内のポケットなどに詰め込んであるCDやタオル、マスクなどを片づけた。カミサンが最後に掃除をして、少しはきれいな状態で別れることができた。

 この車の思い出は、なんといっても東日本大震災と原発事故だろう。何度も書いているが、ガソリンメーターを気にしながら原発避難をし、帰宅した。それが最長のドライブになった。

さて、新しい車のアクアだ。走行距離8万キロ超の中古車だが、ナビやドライブレコーダー、バックカメラなどが付いている。

いっぺんにはあれもこれも覚えられない。とりあえず車の開け閉めからエンジンの始動と停止、前進・バックの操作をおさらいし、ほかはおいおい体にしみこませることにした。

まずはいわき駅前の総合図書館へ出かける。そのあと、カミサンの用で鹿島ブックセンターへ。雨がぱらつく夕方、ワイパーを動かし、ライトを付けた。

次の日は、街へ行った帰り、夏井川の堤防を通った。ハクチョウが70羽近く岸辺で休んでいた。後ろを、土砂を積んだ重機が動いている。車越しにそれを撮った=写真上2

とにかく早くフィットからアクアへ運転の感覚を切り替えないといけない。ところが、キーを差し込んでエンジンをかける癖がなかなか抜けない。つい、鍵穴を探しそうになる。

アクアは「スマートキー」で、それをズボンのポケットに入れたまま、ドアのノブに触れて開閉し、スタートボタンに触れてエンジンをかけたり切ったりする。それがわからなかったときは、指紋認証でドアが開閉するものとばかり思っていた。

そんなわけだから、たぶん生け垣で車体をこするようなときがくるまで、緊張して運転する日々が続く。

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