2019年5月15日水曜日

翼を持った隣人たち

このところ、家で座業をする時間が長くなっている。そんなときの楽しみは(何度も書いているが)、庭の花を見たり、鳥の声を聞いたりすることだ。
車で出かけるときには、行きか帰りに夏井川の堤防を利用する。土手が菜の花で黄色く染まっている。翼を持った隣人たちが飛び交っている。河川敷(ヨシ原)では夏鳥のオオヨシキリが何羽も歌っている。

先週の金曜日(5月10日)――。早朝6時前、ブログをアップするために文章を直していると、庭から突然、ウグイスのさえずりが聞こえてきた。「ホーホケチョロ」。この時期はもう「ホーホケキョ」と歌えるはずだが、ときに「ホケチョロ」、あるいは「ホケベキョ」と崩れる。

 庭にはカキの木がある。カエデも、ネズミモチも、プラムもある。若葉が明るい茂みをつくっている。それがウグイスにはいいのか、毎年、気まぐれにやって来てはさえずる。ほんの一度か二度だが。

 朝食後、義弟を車に乗せて病院へ行った。毎月、カミサンが付き添う。昼前、迎えに行くと、通用口に救急車が止まっていて、その上をツバメが飛び交っていた=写真上。通用口の屋根の柱に沿って雨樋がある。屋根の雨水を受けるところがかぎ型になっている。そこに巣をつくったらしい。

 午後、カミサンを乗せて義弟の薬をもらいに行く。夏井川の堤防を利用した。と、前方をとことこ歩いている大きな鳥がいた=写真下。キジの雄だった。左岸は畑があらかた住宅に替わった。右岸の林からから渡って来たのだろう。堤防ではときどき、こういうことが起きる。
キジは人の姿を見ると、たちまち姿を消す。が、車だときわめて鈍感だ。接近すると小走りに前へ逃げる。それをしばらく続けてから、土手の草むらに姿を消した。ウグイスの朝にツバメの昼、キジの午後――。ツバメとキジは“証拠写真”を撮ることができた。こんなときには気持ちが軽くなる。

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