2019年5月2日木曜日

初めてこちらが年上に

 きのう(5月1日)は日中、資料読みとメモ書きをして過ごした。総合図書館が開くのは午前10時。それに合わせて、『磐越東線ものがたり』や『磐城国道30年史』など、いわき地方の鉄道・交通関係の本を借りた。それらを茶の間のこたつのわきに積み、パラパラやっては付箋を張り、ノートにメモをする。
 茶の間にテレビがある。「テレビをつけてもいい?」。世界のロイヤルファミリーに興味のあるカミサンがひとこと断って見続けた。おとといは「平成」最後の日、きのうは「令和」最初の日。テレビも新聞も「改元」一色だ。ノートパソコンを開いて仕事をしている分には、テレビの画像は目に入らない。音声も聞こえてはいるが、気にならない。

 途中、気分転換をしたくなった。茶の間のガラス戸を開けて、座いすのまわりをほうきで掃き始める。と、カミサンが、<なにを今さら>という表情で掃除機を持ち出し、ほかの場所をきれいにした。

 5時前には座業を切り上げた。晩酌の時間になって、テレビ=写真=を見ながらつぶやく。「まさこさまか――」。即座にわきから声がかかった。「まさこさまよ!」

それで思いだした文章がある。ざっと半世紀前、お二人のご婚約が決まった直後に書いた。「松の内の報道解禁以来、何かとちまたの話題をさらうことが多い皇太子さまと小和田雅子さんのロイヤルカップル。ご婚約が正式に決まる前夜にも」下記のような会話になった。「言葉を交わした中年二人、妻の名はどちらも『まさこ』である」

「まさこは、みんな気が強いよな」「そうかなぁ。たまたまオレたちの周りにいるまさこがそうだからって、すべてのまさこが、気が強いとはいえないよ」

昭和の天皇・皇后陛下も、平成の天皇・皇后陛下も年上だった。年下の天皇・皇后陛下は初めてだ。ましてや、「まさこさま」である。声に出してみると、いろんな「まさこ」さんの顔が思い浮かんで、少し複雑な気持ちになる。

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