2019年5月28日火曜日

ムラサキツユクサの朝と昼

 アカツメクサ、シロツメクサ、ハハコグサ、ニワゼキショウ、ムラサキツユクサ、キンポウゲ……。今、夏井川渓谷の隠居の庭に咲いている花たちだ。辛み大根や白菜の花と違って、種をまいたり苗を植えたりした覚えはない。どこからか種が飛んで来て活着した。
 日曜日(5月26日)の早朝、隠居で土いじりをしたあと、記録を兼ねて庭の花たちを写真に撮った。人を引きつける色合いとしては、やはりムラサキツユクサが一番だ=写真上1。

 花たちは日中の暑い盛りもがんばっている、と思っていたら……。昼前、ムラサキツユクサは花をたたんでしまった=写真下。咲いている写真を撮ったのは午前10時ごろ。そのときも、花弁の縁が縮み始めていたのか、しわしわになっていた。もうその時刻にしぼみ始めたのだろう。
 しぼんだ花からピロピロ笛(吹き戻し)を連想した。息を吹きこむと、音を出して円筒状の紙が伸びる。吹くのをやめると、元に戻る。うまく花をたたんだものだ。

 ムラサキツユクサは一日花だという。晴れて暑い日には、朝咲いて、午後にはしぼむ。曇雨天のときには夕方まで咲いていることもある。5月なのに真夏のような酷暑になって、午後までもたなかったようだ。

 一日花ではなくても、夕方には花を閉じる植物がある。わが家の台所の軒下に植えてあるガザニアがそうだという。

きのう(5月27日)、初めて花が咲いているのを知った。濃いピンク色だ。キク科だから、花はもちろんキクに似る。カミサンが花の名をいう。「ラザニア?」「あんたはすぐ食べ物につなげるんだから。ラザニアではなくて、ガザニア」。たまたま「ラザニア」と口にしただけで、ラザニアという食べ物があることさえ知らなかった。イタリアのパスタ料理だそうだ。
で、ガザニアだが――。まだ明るい午後5時過ぎに見ると、確かに花弁が閉じかけていた=写真上2。不思議な習性だ。今朝は曇天。花は一日閉じたままか。

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