2020年12月16日水曜日

初氷、切りもち、車検

                    
   きのう(12月15日)の朝は冷え込んだ。庭の柿の木の下に、カミサンが野鳥のえさ台を設けた。壊れたパイプイスに板を敷き、青い印判の鉢には水を、わきには残飯を置いた。その水が凍っていたという。

  “押っ取りカメラ”で庭に出ると、鉢に1~2ミリの氷が張っていた。底に沈んでいるカエデの紅葉がはっきり見える。氷の上の白い点々はご飯粒。きれいなカエデの紅葉を1枚拾って氷の上に載せてみた。少しは立体感が出るかと思ったが、私のウデではまだ氷の質感が出せない。最初に撮った1コマをアップする=写真上。

 学校の後輩が庭木をきれいに剪定(せんてい)してくれた。葉も落ちて見通しがよくなった。さっそく鳥たちがやって来ているらしい。

冬鳥のツグミが地面を歩いていた。メジロもつがいで現れた。ヒヨドリは柿の実がなっていたころからの常連だ。ご飯粒を食べに来たのはしかし、スズメかもしれない。ご飯粒にくちばしを突っ込んだのはいいが、くっついてしまった。そばの鉢に飛び移り、縁でくちばしをこすりつけたかしたのではないだろうか。

 そんなことを想像しながら撮影していると、足と首筋が寒くてしかたがない。1週間前に元職場の後輩が写真を撮りに来た。それに合わせて、近所の床屋で散髪をした。

 家に戻ると、こたつで足を温めた。こたつといっても座卓と同じ、ヒーターの熱気を毛布の中に取り込んでいるだけだ。毛布の下には日曜日にカミサンの実家から持ち帰ったもちがある。

 もちは1キロごとにポリ袋に入れてある。縦20センチ、横15センチほどの長方形だ。これを真ん中から縦に切ったあと、両側からざっと1センチ幅で切ってかまぼこ形にする=写真下。この作業がなかなかホネだ。

 そばに大根を置いておく。包丁の平(ひら)がすぐ、もちの破片で白くなる。大根に包丁を入れて、大根の水分を利用して、それをこそげとる。そうしないと包丁の切れ味が悪くなる。

 革手袋があればいいのだが、それはない。代用の軍手をはめて、柄と峰を押さえる。垂直に包丁を下ろす。峰にあてていた左手のひらが痛くなる。これがイヤなのだが、年末ではやらざるを得ない。

 最初は3枚だけだった。今年はずいぶん簡単だなと思って、こたつに戻ってパソコンを開いていると、「まだあるよ」。ヒーターの暖気でやわらかいままのものを含めて計10枚は切った。

 この日は朝、車を車検に出した。ついでに、スタッドレスタイヤにはきかえた。夕方のテレビは「今シーズン最も強い寒気」が押し寄せ、日本海側を中心に大雪に見舞われた、と報じていた。

 年賀はがきの受付も始まった。夕方、役所から届いた書類に記入して、近くの郵便局のポストに投函した。二つあるポストの投入口が「年賀郵便」と「普通郵便」に分けられていた。

「こたつはちゃんとカバーをして、電熱で」と何日も前からいわれている。座いすのわきには資料が山積みになっている。それをいったん片付けないと冬支度ができない。それが面倒で先送りしていたのだが……。年の瀬が押し迫るどころか、追い詰められた気分になってきた。

そうだ、きょうは糠床を冬眠させる、電気マットを敷いてこたつカバーをかける――となればいいのだが。

※追記=けさ、茶の間から庭のえさ台を見ると、ツグミが残飯をついばんだり、はじきとばしたりしていた。氷の上のご飯粒は、スズメではなくツグミの仕業だったか。

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