カミサンが庭に野鳥のえさ台(壊れたパイプイスを利用)を置いた。鉢の水が凍った。氷の上にご飯粒がころがっていた。スズメか、ときのう(12月16日)書いた。
それはおととい(同15日)朝のこと。一日たったきのうは、朝、ツグミがえさ台で残飯をつついていた。地面に落としたり、宙に放り上げたり……。マナーはいい方ではない。それで、前日の初氷の上にご飯粒がこぼれていたのは、スズメではなくてツグミの仕業だったかと、追記した。その補足――。
15日の朝の氷は、日中には解けて水になった。16日の朝もまた凍った。私が朝ご飯を食べ終えて、なにげなく茶の間からえさ台を眺めると、ツグミがいた。ガラス戸とカーテンがブラインドになっている。ここは望遠レンズ付きのカメラで動きを撮るに限る。
えさ台に現れた最初の被写体だ。が、なかなかピントが合わない。ご飯粒をくわえ、飲み込み、こぼし、飛ばす。前を見、わきを見、後ろを見る。連写すればおもしろいシーンが撮れるのに、シャッターが切れないとはどういうことだ。
朝の食事が終わって、チョンチョンと枝や幹を伝ってこずえに近づいたころ、ようやくピントが合ってシャッターが切れた=写真。
ツグミはツグミなのだが、翼の赤みが足りない。あとで図鑑に当たったら、体色の違うタイプもいる。最初は若鳥のように思ったが、それか。
実は、えさ台は最初、別のところにあった。茶の間から見ると、手前にある常緑低木のクチナシの葉がえさ台を遮って、鳥の姿が見えない。それで、初氷を見たあと、柿の木のそばにえさ台を移したのだった。おかげでツグミの動きがよく観察できた。
庭に来る冬鳥の常連にはジョウビタキもいる。今年(2020年)は、夏井川渓谷の隠居で見たものの、わが家の庭へはまだ現れない。茶の間にいても、外から「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ」という鳴き声が聞こえるのでわかる。
見晴らしのいい場所で尾を振り、頭をぴょこっと動かしては、「ヒッ、ヒッ」を繰り返す。しかも、そんなに人間を恐れない。散歩をしていたときには、近所の家の庭木からフワッと舞い上がったりした。頭上の電線に止まっているときもあった。
割と簡単に写真は撮れるのだが、スズメ並みの小ささだから、拡大するとぼやけてしまう。わが家の庭のえさ台に現れたら、望遠カメラが待っている。
それともう1種、同じ冬鳥のシメ。めったに来ないが、これも現れたらおもしろい。4年前の2月初旬、いわき駅裏のお城山の急坂を上っていたら、突然、「カタカタカタッ」と小さく乾いた音がした。見ると、林の前に止まっていた車のサイドミラーをつついている。くちばしの太いシメだった。
たまたま望遠カメラを持っていたので、10メートルほどの距離から何枚か撮った。ミラーの前に陣取ってミラーをつついたかと思うと、ミラーの上に移って裏を、向きを変えて自分の後ろを見る。で、またミラーの前に陣取ってはミラーをつつく。「カタカタカタッ」。それを繰り返していた。それをわが庭の車でやってくれないか――などと、“巣ごもりウオッチャー”は都合のいいことを考える。
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