久しぶりに小5の孫のアッシー君を引き受けた。サッカーのクラブに入っている。土曜日(11月28日)昼前、県営いわき公園のスポーツゾーンまで迎えに行った。
同公園は起伏に富む里山を利用して設けられた。メーンエントランスゾーン、アミューズメントゾーン、遊びのゾーン、スポーツゾーン、林間アドベンチャーゾーンに分かれている。
すり鉢状の谷底には「神下(かのり)堤」。その隣がスポーツゾーンで、芝生で覆われた多目的広場がある。東日本大震災後、応急仮設住宅が設けられた。今は元の状態に戻っている=写真下。
某高校の陸上競技部員が、リレー形式でアンツーカーの外周路を一周するタイムトライアルに挑んでいた。速い部員で1分20秒台後半。ということは、400メートルと800メートルの中間、一周600メートルちょっとはあるようだ。
学生時代、陸上競技部に所属していた。1600メートル(マイル)リレーの一員だった。400メートルを全力で走ると、臀部(でんぶ)の中心点が痛くて立っていられなくなる。四つんばいか、ひっくり返るかした。走り終えた部員の中には四つんばいも、ひっくり返りもいた。「ああ、青春の痛みだなぁ」などと眺めているうちに、孫たちがすり鉢の奥の方から現れた。同じ公園のどこかで練習をしていたらしい。
高校生のタイムトライアルの話をすると、「ボクらも走った。一番になった」。午後はまたどこかで練習があるという。わが家で父親が迎えに来るのを待つことにした。
いわき公園から高久に抜けて国道6号(旧バイパス)に出ると間もなく、いわき清苑(火葬場)前を通過する。坂のてっぺんに、今年(2020年)もあの看板が出ていた。「凍結・積雪道路の/ノーマルタイヤ走行は/道交法違反/(福島県道路交通規則)」=写真上。孫に説明する。「雪の日にノーマルタイヤで走ったら、ドーコーホーイハン、法律違反ということ」。いわきの平地では、これが多い。積雪時にはたちまちスリップ事故が多発し、渋滞する。
1年前は暖冬で、結果的にノーマルタイヤで過ごした。が、暖冬傾向は変わらないにしても、この冬はどうか。スキー場ではまた雪不足だという。近いうちに車検がある。それに合わせてタイヤをスタッドレスに切り替えることにした。問屋はそうは卸さない――もうこれは自分の“予感”に従うほかない。
昼はうどんにした。「うまい、うまい」。ほかのものは「体が重くなるから」といって口にしない。学校から帰ると、宿題がある。それを除けば、サッカー第一に頭が切り替わるらようだ。
孫はそのあと、茶の間を離れてしばらくカミサンと一緒にいた。あとでカミサンが感心したようにいう。「『オレ』って、言っていた。今まで『ボク』だったのに。それに、道交法違反がどうのこうのって」。さっそく仕入れた“知識”を披露したか。
防衛大臣のなんとかはなんとかの弟、なんとかは防衛大臣から行革担当大臣になった、などと、政治家の名前も口にする。一つ、二つ……の「つ」の年齢を越えて、少し大人の話もできるようになったらしい。
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