2021年5月17日月曜日

梅雨入りが早すぎる

        
 土曜日(5月15日)は昼まで気持ちが晴れなかった。天気もどんよりしたままだった。

朝、パソコンをいじっているうちに、突然、赤い画面になった。「偽のサイトにアクセスしようとしています」。早朝、ブログをアップしたときにはなんともなかった。

 原因がわからない。朝、息子に連絡すると、9時ごろやって来た。いろいろ調べてくれたが、そして自分のブログに接続することはできるのだが、赤い画面は消えない。グーグルクロームがそう認識してしまったようなので、赤い画面からクリックして開くしかないという。

 赤い画面のままではなんとも気持ちが悪い。パソコンに詳しい若い仲間に電話をすると、午後1時前に来てくれた。

画面がこうなるんだ――パソコンを開いて見せようとしたら、なんと赤い画面が消えて、すぐ自分のブログが表示された。元に戻っている。とりあえず症状を話すと、「そういうことがときどきおこる」そうだ。あれこれチェックしてくれた。使えなくなっていた機能も復活した。前よりパソコンがクリーンになった感じだ。

テレビは九州北部、中国、四国地方の梅雨入りを伝えていた。いつもより3週間は早いという。午後遅く、気分転換を兼ねて石森山へ出かけ、遊歩道を散歩した。

途中、「神谷耕土」では田植えが最終段階に入っていた。代かきをしている田んぼにサギがいる=写真。重機が動くと水中の生きものたちが姿を見せる。それをパクッとやるのだ。前に本を読んで知った「オートライシズム」だ。農作業中の「耕運機や他の動物の動きを利用して獲物を得る方法」のことをいう。もやもやした気持ちが、オートライシズムを見てすっきりした。

 とはいえ、やはり天気のことを考えると憂鬱になる。きのう(5月16日)は近畿、東海地方も梅雨入りした。ここも3週間ほど早い。すると、北海道を除く関東、北陸、東北だって梅雨入りまで秒読み段階だろう。

 今年(2021年)は春が駆け足でやってきた。それに続く早い梅雨入りだ。季節の前倒し感が強い。わが家で初めて蚊に刺された日を記録している。平均は5月20日。今年は6日早い同月14日にチクリとやられた。

 東北南部の梅雨入りは平年だと6月12日、同じく梅雨明けは7月25日だ。梅雨の期間はざっと43日。仮に2、3日のうちに東北南部も梅雨入りして、平年並みの期間で明けるとしたら、7月の声を聞いたとたんに真夏がくる。明けるのが平年並みの時期なら60日ちょっと、2カ月はジメジメ・シトシトが続く。そうなったらもう梅雨ではなく「雨季」ではないか。

東日本大震災の翌年9月、カンボジアを旅行した。ベトナムへも行った。カンボジアの雨季は6月から10月だという。目的地はアンコールワット。滞在中は、曇っては雨、やんでは青空がのぞくものの、すぐまた雨に見舞われる“猫の目天気”だった。傘をさして遺跡を見学した。

地球温暖化の影響は身の回りに、目に見えるかたちであらわれている。今まで見たことのない南方系の虫が東北最南端のいわきまで北上し、さらに北へと分布を広げている。

 身近な経験と季節の前倒し感を重ね合わせると、日本列島は熱帯~亜熱帯化しつつあるのではないか、四季が二季(雨季と乾季)に収斂(しゅうれん)されつつあるのではないか――そんな心配がふくらむ。

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