2021年5月20日木曜日

突然の中止

        
 コロナ禍の影響がこんなところにもあらわれる。いわき市の「コロナ感染症防止一斉行動」の実施に伴い、市立美術館や図書館などは4月29日から5月16日まで臨時休館に入った。それがさらに、5月31日まで延長された。6月上旬、いわき市全域で予定されていた一斉清掃も中止になった。

いわきでは毎年春と秋の2回、まちをきれいにする市民総ぐるみ運動が実施される。金・土・日の3日間で、初日は「清潔な環境づくりの日」(学校・社会福祉施設・事業所・商店・飲食店街周辺の清掃)、2日目は「自然を美しくする日/みんなの利用する施設をきれいにする日」(海岸・河川の清掃、樹木の手入れ、公園・観光地・道路・公共施設の清掃)、最終日は「清掃デー」(家庭周辺の清掃)だ。

 わが行政区は「清掃デー」に参加する。毎回早朝6時半、住民200人ほどが出て清掃を始める。1時間もあれば作業は終了する。そのあと、指定した集積所を回って、燃えないごみ袋・燃やすごみ袋・土のう袋を数え、市に実績報告書(はがき)を出す。

東日本大震災・原発事故後は、放射性物質を含んだ土砂の受け入れ先が確保できないことから、側溝の泥上げが中止された。

長年放置していたので、土砂はたまる一方だった。大雨時に歩道が冠水しやすくなる、害虫の温床になる、といった心配も出てきた。このため、市が国に要望した結果、平成30(2018)年度に国の予算で市内全域の側溝堆積物が除去された。翌年度からは側溝の泥上げも再開された。

 去年(2020年)はコロナ禍で春も秋も総ぐるみ運動が中止になった。今年はどうか。春先に意向調査があり、それを踏まえて実施が決まった。ところが――。5月10日に総ぐるみ運動の回覧資料を配ったあと、「中止」の情報が入った。

いつもだと、5月20日の回覧資料配布日に合わせて、隣組にごみ袋を届ける。そのために役所に計画書を出し、ごみ袋と土のう袋をもらって来たばかりだ。総ぐるみ運動のための集積所マップを添えた回覧チラシ=写真=もつくって、20日に配る予定でいた。

おととい(5月18日)、担当課に電話を入れて「中止」の回覧資料は役所から届くのかどうかを確かめる。「14日に決まったばかりで20日(の回覧)には間に合わない」。文書で行政嘱託員(区長)には連絡するが、それで終わりということだった。ならば、こちらで中止の回覧をつくらないといけない。急いで<「清掃デー」中止のお知らせ>をつくり、必要な枚数をコピーした。

その日の夕方、役所から「中止」の知らせが届いた。「独自の判断で実施する場合、あるいは実施計画を出している団体で実施する場合も、推進本部事務局へ連絡を」と追記されていたが、コロナ問題下、そこまで頑張る勇気はない。区の役員さんに諮る時間もない。

とにかく、きょう(5月20日)はこれから、役員さんと担当する隣組の班長さん宅に、「清掃デー」中止の知らせを添えて回覧資料を配る。これ以上ドタバタがないように願いながら。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

内郷髙坂9区ですが、突然の中止でばたばた、当面宅内の除草・環境整備を伝えた。
当区は、保健委員が共有地・法面の仮払いをしており、ここ2年分の枯れ草が蓄積、区内が荒れ放題
なんとかしてくれー