週末と月遅れ盆が重なった。盆明けの16日早朝には「精霊送り」がある。区内会が祭壇を設けて受け付ける。区内会の役員になってからは、盆休みに遠出するようなことはなくなった。
お盆様(供え物)の受付場所は区の中心部に位置する、県営住宅集会所の前庭だ。路上駐車が常態なので、まずは14日午後、駐車自粛お願いの看板を立てる。路駐があると、当日朝、収集車も横付けできない。
集会所は、路面よりは40センチほど高い。以前は石段を三つのぼらないと供え物の受け渡し、焼香ができなかったが、お年寄りにはそれがきついので、道路からそのまま焼香できるように祭壇の向きを変えた。
15日夕方には、区内会の役員が出て前庭の草刈り・清掃をしたあと、四隅に青竹を立てて祭壇をつくり、縄を張って正面に杉の葉とホオズキを飾る。前は四方に飾ったが、ホオズキが高騰したため、江戸時代の資料を参考にして、去年(2020年)から正面だけにした。16日は早朝6時から8時まで、区の役員が交代で「お盆様」を受け付ける。
去年もそうだったが、今年も新型コロナウイルスの感染問題がある。去年以上に深刻なうえ、天気も落ち着かない。
精霊送りを無事に終わらせたい、空はどんなあんばいか――絶えずネットで1時間単位のいわきの天気をチェックしている。
いつもは日曜日、夏井川渓谷の隠居で過ごす。きょう(8月15日)は日曜日で、月遅れ盆のど真ん中だ。カミサンの実家へ焼香に行く。で、きのう早朝、一日前倒しでカミサンと夏井川渓谷の隠居へ出かけ、8時前には戻ってきた。
たまたま雨の合間になった。肥大したキュウリを摘み、三春ネギのうねに生えている草を引っこ抜いて、追肥と土寄せをした。
隠居滞在わずか40分。それでも、ネギを立て直したことで少し安心した。隠居への行き帰りにも心が癒された。二ツ箭山はスカイラインがくっきりとして、中腹から霧が白くわいていた=写真。
夏井川は茶色く濁って増水していた。国道399号と並走する小川・三島地内の同川では、いつもそうするように残留コハクチョウ、「エレン」の姿を探す。
中州も浅瀬も水没している。小川江筋の取水堰近く、いつもいるところから200メートルは下った右岸、出っ張りがあってやや流れが緩やかになっている岸辺にいた。隠居からの帰りに見ると、同じところで首を翼に突っ込んで休んでいた。
前の日曜日は双眼鏡での確認だったが、今回は肉眼だ。エレンの元気な姿を見て安心した。
さて、雨が一服していたのは朝のうちだけだった。昼前からまた本降りになった。九州3県と広島県では大雨特別警報が出された。NHKは通常番組から災害放送に切り替え、「自分の命は自分で守ってください」「命が助かる行動を」と連呼していた。けさの新聞見出しでは14河川が氾濫した。
いわきはどうか。けさは雨だが、祭壇づくりをする夕方にはやむらしい。精霊送りのあしたも曇り。そのとおりになってほしい。
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