2021年8月6日金曜日

まん延防止初適用

                      
   いわき市内で新型コロナウイルス感染症者が急増している。きょう(8月6日)の県紙は、1面トップで「まん延防止 本県初適用」「いわき重点措置」などと報じている。

いわき市発表の資料によると、直近1週間(7月22~28日)の市内の感染者は96人、29~30日の2日間で57人と、急激に数が増えている。人口10万人対比の陽性者数は8月1日現在で60人弱と大阪府の次くらいに高い。

 いわき市の人口はざっと33万人。65年前の昭和41(1966)年、14市町村が合併して、当時全国一の広域都市が誕生した。小豆島を除いた香川県とほぼ同じ面積、ということは「ミニ県」といってもいいくらいに広い。

 この面積の広さが、感染急拡大にもどこか「よそごと」感を与えていた。ところが、飲食店だけでなく児童施設などでクラスターが発生したとなると、「対岸の火事」ではすまされない。市街地ならどこにでも同じ施設がある。いよいよ「近所でのクラスター発生」が現実味を帯びてきた。

ジイサン・バアサンはワクチンを2回接種した(私も義弟も2回目はまだだが)、だから安全とはならないのが、このコロナウイルスの怖いところだ。インド発のデルタ株に置き換わっている。デルタ株は感染力も、症状を引き起こす力も強い。

いわき地域学會は毎年5月から翌年2月まで、市文化センターを会場に計10回の市民講座を開く。その会場が去年(2020年)から今年にかけて、臨時休館を繰り返している。

今年――。市は「感染拡大防止一斉行動」の実施に伴って、4月29日~5月16日まで(のちに31日まで)、文化センターや公民館、美術館などの臨時休館を実施した。 ここまで状況が切迫すると、また臨時休館か――そう踏んでいたとおりになった。明8月7日から22日まで公共施設が臨時休館になる。(注・その後、「まん延防止等重点措置」の適用に伴い、8月31日まで延期された)

地域学會の初回5月の市民講座は1カ月延期して6月に開いた。8月は21日に予定しているが、臨時休館では開けない。今度も1カ月遅らせることになる。講師と話し合ってそうした。そのためにあした(8月7日)以降、できるだけ早く延期を知らせるはがきを印刷・投函しないといけない。

8月2日に行われた臨時会見の市長コメントによると、市民への強いお願いとして、5項目を打ち出している。最初の3項目は「不要不急の外出や移動の自粛」「帰省・旅行は原則中止か延期を」「会食は家族やふだん行動を共にしている人に限定を」というものだった。まん延防止の重点地区になったといっても、個人ができることは限られる。この3項目を徹底するくらいだろう。

気力はそれなりにあっても体力がないジイ・バアは、家の中ではコロナより熱中症に注意しないといけない。せいぜい早朝、庭に出てフヨウ=写真=が咲き出したのを見て気分転換を図るくらいだ。

外に出れば、コロナウイルスが待っている。いや、コロナウイルスの足音が聞こえる――くらいに考えていた方がよさそうだ。

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