土曜日(8月7日)は立秋だった。とはいえ、まだまだ「残暑」が続きそうだ。私はこのごろ、水を飲むときにシソで赤く染まった梅酢を垂らす。ただの水には違いないが、酸っぱくてしょっぱいので、多少は塩分補給にもなる。
それよりなにより赤みがかった水の色=写真=をかざしてみると、「外へ出るとコロナ、家にいると熱中症」の不安が一瞬でもまぎれる。
いわき市で新型コロナウイルスの感染が爆発的に増えているワケは? 感染し、発症するまでの時間を逆算すると、「やっぱり」という思いになる。
国が東京オリンピックの開会式に合わせて祝日を移し、前日の7月22日を「海の日」、当日の23日を「スポーツの日」とした。子どもたちは夏休みに入った、大人たちも25日の日曜日まで4連休――となれば、「不要不急の外出、都県境を越える移動は控えて」と都・県知事らが呼びかけても難しい。
メディアのニュースをおさらいした。4連休初日、首都圏から東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県以外に移動した人は18万人(朝日)。
いわきで急激に感染が広まった要因の一つは「関東との距離的な近さ」で、市の調べによると、感染経路不明の人のうち約4割は県外を含む市外の人と接触があった。県外から仕事で訪れたり、観光や合宿などで滞在したりする人の感染確認が目立ったという(河北)。
震災と原発事故以来、いわきは復興と廃炉作業の拠点になった。それで、ふだんから他県ナンバーの車が走っている。コロナ禍以降も、その状況は変わらない。が、この4連休は他県ナンバーが目立つ施設もあったらしい。
オリンピックはきのう(8月8日)、閉会式が行われた。8月11日の祝日「山の日」を、やはり今年だけの特例で閉会式にもってきた。月曜日(8月9日)は振替休日になる。つまりは3連休。
すると、開会式のときがそうだったように、首都圏から地方へという流れが生まれ、1週間後あたりからまた地方で感染急増がおきる――行政だけでなく、市民もまたそんな事態を想定しないといけないのではないか。
きのうの朝、夏井川渓谷の隠居へ出かけたが、街からの行き帰り、複数の他県ナンバーの車とすれ違った。観光というよりは一足早い盆の帰省だったかもしれないが。
オリンピックに合わせた今年(2021年)だけの祝日特例が、いわきでは「凶」と出た。
対策としては、やはりステイホームが基本なのだろう。とはいえ、家にいたらいたで熱中症対策が欠かせない。
年寄りは長年の習慣で、日中も畑に出ていることがある。庭の草むしりもする。これが命取りになる場合がある。後輩が来ていうには、近所の長老が庭で倒れていた。
土いじりは日の出・日の入り前後1時間と決めて、日中は家でゴロゴロしている――このくらいがいいのだが、勤勉な年寄りにはゴロゴロが怠けに映るらしい。
ワクチンを接種しても、熱中症で倒れては意味がない。秋風が吹くまではやはり、怠け続けるのが一番のようだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿