2021年10月2日土曜日

青パパイアを食べた

        
 用があって、夫婦で滑津川下流域に住む後輩を訪ねた。家の庭先にビニールハウスがある。春、ハウスのなかで農作業を終えると、そのまま“空き家”になっていた。今年初めて、ハウスでトマトやメロン、パパイアなどを栽培したという。

中を見せてもらった。トマトもメロンも終わり、奥にパパイアだけがあって、黄色みがかった白い花と青い実を付けていた=写真上1。青パパイアをふたつもらった。

「皮をむく、切る、水にさらす。それからサラダにして食べる」。ユーチューブで学んだ食べ方だという。

その晩、ネットでレシピをおさらいし、カミサンに伝える。実の内部は白い。それを細かく刻んで水にさらしたあと、晩酌のつまみ(ドレッシングサラダ)になって出てきた。パパイアの初食感は「硬い」だった。

どうしたら硬さがほぐれるか。ネットであれこれ探ると、炒め物、煮物、せんぎりのてんぷらやきんぴらもいい、とあった。つまりは、もっと薄く切る。細くする、ということだろう。

ドレッシングにはかすかに塩分が含まれているのか、液につかっているうちにしんなりしてきた。ならば、塩分の浸透圧を効かせて浅漬けにするのはどうだろう。

翌朝、起きてすぐ水につかっていたパパイアを塩でもみ、そのまま小さな容器に入れて軽く重しをのせた。昼に味をみたら、まだ半漬かりだった。晩酌まで漬けておくと、少しはしんなりしたが、大根のようにはならない。ずいぶん稠密(ちゅうみつ)だ。

後輩はほかにも、ハウスのわきの畑でアーティチョークやスイカ、トウガン、ズッキーニ、ゴーヤー、キュウリ、ナス、枝豆などを栽培した。

去年(2020年)の夏に届いたマクワウリは、冷やして食べたら絶品だった。今年は月遅れ盆のあと、スイカ、トウガン、メロンが届いた。

とにかく、いろんな野菜を栽培している。辛いものも多い。初夏にはハバネロのポット苗をもらった。パパイアやハラペーニョ(青トウガラシの一種)が好まれる国で長く暮らしたために、舌が向こうの食べ物を求めるのだろう。

ハバネロの苗は夏井川渓谷の隠居の畑に定植した。「イノシシは、ネギにはまったく口をつけない」というと、「イノシシ除けに」と持ってきてくれたのだった。

これも育って赤い実をつけている=写真上2。超激辛で知られる。手袋を着用して収穫するようにと、ネットにはある。

ところが先日、NHKのローカルニュースを見ていたら……。「日本一辛い村」をセールスポイントにしている平田村でのハバネロ収穫風景が映像で流れた。なんと生産者は素手で赤い実を摘んでいた。

唐辛子もそうだが、辛み成分のカプサイシンは脂溶性だという。赤い実に触れて皮膚が痛くなったら、食用油で洗う。水で洗うと辛み成分が拡散して逆効果だ。そういう怖さを頭に入れたうえで、甘酢漬けにしてみるか。要は、ピクルス。でも、なかなかふんぎれない。

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