2021年10月1日金曜日

コロナ禍下の再起動

        
「いわき再起動!」をキャッチフレーズにした内田広之さんが市長選で初当選し、9月28日に初登庁した。翌29日、市役所から届いた28日付の文書に「いわき市長 内田広之」とあった=写真。事務的なこととはいえ、トップの交代を実感した。

 10月1日から、2021年度の下期に入った。それに合わせるように、コロナ禍に伴ういわき市の「まん延防止等重点措置」が解除された。暮らしの現場もまた「再起動」しないといけない。

 ただし、10月1~10日までは「リバウンド防止期間」だという。①一人ひとり基本的な感染対策の徹底を②飲食は少人数・短時間、いつも一緒にいる人と③都道府県をまたぐ不要不急の往来は極力控えて――などと呼びかけている。

「巣ごもり」の身とはいえ、関係する団体がある。「感染拡大防止一斉行動」と「まん延防止等重点措置」に伴って、団体の行事が中止されたり延期されたりした。

それに慣れてしまって、再起動の波にうまく乗れるかどうか、ちょっと不安でもある。なんというか、コロナ禍以前の「カン(勘)」のようなものが鈍くなっている。少しずつ前の動きを取り戻さないといけない。

 そしてこれは、コロナ禍とは直接関係のないことなのだが、先にいわき地域学會市民講座延期のはがきを出したら、年配の女性から電話がかかってきた。活動休止中に常連の受講者(夫だろう)が亡くなった。「長い間お世話になりました」。すっかり顔見知りになっていたので、突然の知らせには驚いた。こうして講座案内の名簿から1人が消える、それはそれで寂しいことでもある。

 10月中旬に、ある会が集まりを開く。ずいぶん前に講師を頼まれていた。つい先日、会長さんに確認の電話を入れたら、奥さんが出て「主人は亡くなりました」。ぼう然としていると、会長代行という人から電話が入り、「まん延防止等重点措置が解除になるので開催します。10月に入ったら連絡するつもりでいました」。

 地域学會の市民講座は年配の受講者が多い。その会も年配者の親睦団体のように聞いている。高齢社会ならではの一断面というほかない。

 10月にはほかにもいろいろ予定が入っている。まん延防止等重点措置の期間中から決まっていたことだ。一方で、手帳には地域の会議「中止」、公民館まつり「中止」といった書き込みもある。そのへんをよくみておかないと、無断欠席とか無駄足を踏むとかになりかねない。毎日、手帳を確認し、カレンダーを見て一日の予定を確かめる。

さて、「原則休館」が続いていた公共施設だが、まん延防止等重点措置の解除に伴って、「利用制限」(開館は原則午後8時まで)に緩和された。

再開初日のきょう(10月1日)、図書館は、午前中は込むだろうから午後に出かける。台風16号の影響が心配だが、休館前に借りていた本を返し、休館中にチェックしておいた本を借りる。この図書館の再起動が個人的には一番うれしい。

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