2021年10月30日土曜日

アクセルとブレーキ

                      
 なにか仕事が終わったあと、たとえば頼まれた原稿を仕上げたり、行政区の用事をすませたりしたとき、解放感も手伝って「きょうはいっぱい飲むか」という気になる。

 ところが、10月に入るとあれこれ予定が入ってきた。翌日もなにかやることがある。飲み過ぎるわけにはいかない。たいていはいつもの分量をちょっと超えたところで終わる。

内側ではアクセルを踏みたいのに、外側からブレーキをかけられる――そんな感じだ。

 年度後半が始まった10月には、区内の事業所を回って区費協力金をお願いする。行政区にとっては大切な仕事だ。

 わが区では、隣組に加入している世帯からの区費を基に年間の予算・事業計画を立てる。協力金もこれに充てられる。

予算の中から、ごみ集積所のネットが古くなれば買い替え、防犯灯の電気料金を補助している。規約の目的に区民の親睦を図り、共同の福祉・教育文化・衛生保全の充実・向上に努める――とある。その一環だ。

 区内で営業している事業所には法人(企業)と個人(自営業)がある。隣組に入っている個人事業所もある。区費と協力金を二重にもらうわけにはいかない。協力金は区外からの事業所についてだけお願いする。

去年(2020年)はコロナの感染が拡大し、ワクチン開発もまだ、という状況だったので、事業所回りを自粛した。2年ぶりの訪問だ。窓口の事務員さんはほとんど変わっていない。あいさつしただけで用向きを理解し、お願いの文書を受け取ってくれる。

1週間後、再訪する。すでに協力金を用意しているので、手間取ることはない。1時間をかけて二十数カ所の事業所を回る。

今年もすんなり仕事が完了した。こういうときは冒頭のような気分になるのだが、手帳を見たら、翌朝に用事が入っていた。ほかの日にもポツリポツリと書き込みが増えるようになった。

 コロナ前と同じ、というわけにはいかない。が、少しずつ日常が戻ってきた。だからこそ、晩酌にもブレーキがかかるようになった。そのうえ、この2年ですっかり早寝早起きの「新しい生活様式」が定着した。年齢的なこともある。アクセルを踏みこむ前に眠くなる。

「巣ごもり」が基本であることに変わりはない。昼間、区の仕事を終えたら、あとは自分の時間だ。図書館へ行って本を借りる。帰りは夏井川の堤防に出て、バードウオッチングをする。

平・塩~中神谷地内のハクチョウは、しかしなかなか定着しない。代わりにカワウが群れて休んでいれば、パチリとやる=写真。

11月には、4日に観光講座がある。中旬にはライフプランニング講座で「いわきゆかりの作家」について話す。年明けには「内郷学」の講座がある。毎日、この準備に追われている。それだけアルコール燃料も消費が抑えられる。体にはいいことなのだろう。

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