2022年5月23日月曜日

日曜日の震度5弱

        
 日曜日(5月22日)に夏井川渓谷の隠居へ出かけ、菜園の溝にネギ苗を100本ほど植えた。雨は上がったが、雲は湿って低い。残りのネギ苗は次の日曜に植えることにして、昼前に土いじりを終えた。

育ちがいまいちのネギ苗は葉ネギとして利用する。きれいに洗って、すぐ調理できるまでにするのが私の役目。大きく浅いざるが葉ネギでいっぱいになった=写真上1。

 ちょっと早めの昼食を済ませ、こたつに入って横になる。睡魔が下りかけたとたん、大きな揺れに見舞われた。スマホのエリアメール(緊急速報)のアラームも鳴った。

ラジオはすぐ地震放送に切り替わった。震源は茨城県沖。しかし、いわきが最大震度5弱だという。

東北地方太平洋沖地震が発生する2日前、やはり渓谷の隠居にいて、やや強い揺れを感じた。それを思い出した。3・11の前震だったとは、そのとき知る由もない。2011年3月10日付のブログを要約して紹介する。

――2011年3月9日は朝から昼過ぎまで、夏井川渓谷で過ごした。間もなく正午、というときに、家がカタカタいいはじめた。急に風が吹き始めたかと思うくらいに、揺れは遠くからやってきた。大地の底からグラッとくる感じではなかった。

「地震かな」。軽い身震いのようなものがしばらく続いた。そのうち、全体がガタガタ揺れ始めた。横揺れが長く続いた――。

今度の地震はいきなりきた。2カ月半ほど前の3月16日深夜、やはりいわきで震度5強~5弱の大地震が起きた。それもいきなりだった。震源は福島県沖。

そのとき、渓谷の隠居では茶の間の蛍光灯の傘が外れた。3・16に比べたら、今回は落下物はない。が、逆に自宅の様子が気になった。カミサンも同じだったらしい。

いつもより早く隠居を出る。渓谷の落石は? なかった。家に着くとすぐ、中の様子を確かめた。

茶の間は無事。台所では楕円形のお盆と茶筒が、店では小さな飾りが一つ床に落ちていた。階段の本は、今回は無事だったが、寝室の本が一部落下していた。

2階は? 3月16日にかなり資料などが崩れた。まだ全部元に戻してはいない。また大きな地震がくるからと、このごろは必要な資料を探しながら片付ける程度にしている。

だから、見に行くつもりもなかったが……。やはり気になって、あとで確かめた。3・16の崩れは残っていたものの、「あれっ」となるほどの変化は感じられなかった。

カミサンが店の一角を地域図書館「かべや文庫」として開放している。壁に時計がかかっている。もう5、6年前から動かなくなっていたのが、3・16の揺れで自然に振り子が動き出した。あとで見ると、地震がきた時間のままで止まっていた=写真上2。

福島県沖といっても、南北に幅がある。3・16は北部だった。今回は南部のいわきに近い茨城県沖だ。南部でもいつかは、という覚悟が必要なのだろう。

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