お盆の15日からわが家(実際には道路向かいの故伯父の家)にホームステイをしているスペインのダニエル夫妻が常磐へ行くというので、午前11時過ぎにいわき駅まで車で送り届けた。そのあとラトブへ移動し、図書館に本を返した。知り合いがたまたまカウンターにいた。つい「図書館に避暑に来た」と本音がもれる。「どうぞ、どうぞ、ずっといてください」。
新たに借りる本はホームページでチェック済みだ。メモを見ながら、キノコに関係する本を探していると、たちまち1時間が過ぎた。冷房のおかげでだいぶ汗が引いた。
午後2時からはいわき市文化センターで、いわき地域学會の第349回市民講座が開かれる。役員会もある。酷暑のわが家へは戻らず、会場の視聴覚教室で借りてきた本を読みながら開講時間を待った。こちらはだいぶ冷房が効いている。
講師は小宅幸一幹事、演題は「花街の盛衰③―華やかな夜を彩る芸妓の世界②」で、酷暑の中を30人近くが訪れた=写真。
午後4時半過ぎには役員会が終わった。図書館と文化センターに滞留することおよそ5時間。この夏初めて、暑熱と無縁の空間で日中を過ごした。
さて、夕方になったとはいえ、外は熱気に包まれたままだ。文化センターの自動ドアが開いたとたん、暑く湿って重い空気がまとわりついた。画家阿部幸洋の妻すみえちゃん(故人)が夫とともにスペインから里帰りしたとき、わが家へやって来て、「日本の夏の空気は湿って重い。その中をかき分けて歩くような感じ」と、スペインの乾いた空気との違いを言っていた。
それを思い出したのはダニエルがいるからだ。ダニエルは高校生のとき、すみえちゃんから日本語を学んだ。漢字はいまひとつだが、日常会話はそれでなんとかこなせる。いい機会なので、日本の夏の湿潤と猛暑の感想を聞こうと思っている。
きょうは日曜日、18日。これからとんぼ返りで夏井川渓谷の隠居へキュウリを採りに行き、9時には2人を市暮らしの伝承郷に案内する。「キッズミュージアム2019in伝承郷」が開かれる。頭のなかで「かき氷」の旗がひらひら揺れている。
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